7月30日 梅干しの日
7月30日今日は何の日でしょう?

7月30日は「梅干しの日」です。
昔から「梅干しを食べると難が去る」と言われてきたことにちなんで、「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせで、和歌山県みなべ町の東農園が制定しました。
日本人独自の味覚の梅干し。
この暑い時期には、熱中症予防のための塩分補給食としても重宝されますよね。
梅は元々中国原産で、梅干しは梅酢を作った後の副産物で、最初は食品ではなく、漢方薬の材料として、腹痛の治療や腸内の消毒、解熱などに使われていました。
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食料としてだけではなく、その殺菌作用から、傷の消毒や食中毒の予防など、薬としての役割も果たしてくれる万能食品でした。
また、夏場の戦場では休憩時間に梅干を見ることで唾液を分泌させることで、脱水症状を防いでいました。
各地に戦国時代から江戸時代にかけて武将たちが領地に作った有名な梅林がたくさんありますが、これらは梅干が戦に大切であることを知っている武将たちが、率先して自らの領土に作らせたものでした。
江戸時代には銀山の粉じん被害を防ぐマスクに梅干が使われました。
薄絹の間に梅肉を挟んだマスクをすると、梅干しの酸の効果で粉じんを寄せ付けなくなり、坑夫たちの健康被害が大きく減ったことが記録されています。
明治に入り近代化しても、梅干しは兵士たちの保存食として珍重されてきました。
遠く故郷を離れた兵士たちにとって梅干しは、故郷を想い出す味として好まれたと言います。
現在では冷蔵庫の発達によって以前ほど家が得る必要がないので、保存性をそれほど重視しないで作る減塩梅干しが主流になっています。
家庭で梅干を付ける光景はそれほど見られなくなりましたが、おやつ用の梅干しや梅干し入りのおにぎりはコンビニエンスストアでも気軽に買えますね。
今でも日本人の大切なソウルフードと言ってもいいのではないでしょうか。
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