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7月24日 劇画の日


7月24日今日は何の日でしょう?

7月24日 今日は何の日 毎日記念日いろいろ 劇画の日


7月24日は「劇画の日」です。

1964年の7月24日に青林堂が劇画雑誌「ガロ」を創刊したことにちなんでいます。

劇画は漫画の1つのジャンルですが、いったいどういうものなのかご存知ですか?

「劇画」という言葉や辰巳ヨシヒロが考案したもので、1959年に劇画製作集団「劇画工房」が結成されたことでブームとなり、世間にその名が定着しました。

それまで漫画と言えば、一般的に子供向けのものだと思われていました。


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しかし青年向けの漫画を描いていて、子供向けの漫画を描いていると世間から評価されることを嫌った漫画家たちが集まり、劇画製作工房を立ち上げました。

劇画はハリウッド映画やハードボイルド小説に影響を受けた作風で、労働者階級の若者に向けて描かれた青年向け漫画で、従来の子供向け漫画とは一線を画していました。

最初は貸本のために描かれていましたが、1965年に週刊少年マガジンでトップの漫画家だった手塚治虫が降板すると、マガジンの編集部は手塚の穴を埋めるために劇画作家に執筆を依頼しました。

劇画がマガジンの読者に大きな人気を博したことから、他の出版社から続々と劇画雑誌が創刊されました。

劇画では社会問題や革命思想も積極的に取り上げ、当時盛んだった学生運動の熱狂ともシンクロして、社会的なブームを巻き起こすことになります。

しかし劇画の中で謳われた革命思想に心酔した若者たちにより、学生運動が過激化していき、とうとう1972年のあさま山荘事件など、世の中を震撼とさせる事件が起きるようになると、劇画は「重く暑苦しい」として敬遠されるようになります。

現在も劇画の手法は受け継がれていますが、大きなブームだった1960年代から70年代当時の内容とは一線を画すものとなっています。

社会を揺り動かすほどの大きなパワーを若者に与えた劇画。

今はそれほどのパワーを持つメディアはなかなか出てこないでしょうが、劇画が果たした社会的役割と言うのは大きかったようですね。

今日は昔の懐かしい劇画をひっぱり出してきて、読んでみてはいかがでしょうか?




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