7月11日 真珠記念日
7月11今日は何の日でしょう?

7月11日は「真珠記念日」です。
1893年の7月11日に御木本幸吉夫妻が世界で初めての真珠の養殖成功したことにちなんでいます。
美しく落ち着いた輝きで人々を魅了する真珠。
天然石を磨いて作る他の宝石と違って、真珠は貝の体内で生成される生体鉱物で作られています。
小石や寄生虫などの異物が貝の体内に侵入した時に、外套膜が一緒に入り込むことで真珠が生成されます。
歴史的にみると真珠の活用は、その希少性から宝石としてだけではなく、薬として使われることもあったようです。
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日本でも解熱剤として使用され、現在でも風邪薬として使われているようです。
真珠と言えば天然ものと養殖物がりますが、真珠の養殖は11世紀頃から試みられていました。
しかしなかなか量産することはできずにいました。
そのために、人々を魅了する美しさを持つ真珠は天然ものを採取するほかありませんでした。
大航海時代にはスペイン人たちが中米のベネズエラに真珠の一大産地を発見しましたが、採取するために原住民を酷使し過ぎて、原住民を全滅させてしまったこともあります。
天然ものの真珠の採取は重労働となることから、とても貴重なものであり、20世紀初頭にはダイヤモンドよりも高い値がつくようになりました。
しかし1893年に御木本幸吉が英虞湾で養殖アコヤガイを使った真珠の生産に成功し、大量生産が可能になると、一気に価格は暴落しました。
養殖真珠は偽物だと言う訴えがヨーロッパで起こされたこともありましたが、天然真珠と全く変わらないことが証明されました。
しかし、天然真珠をおもな産業としていたクウェートやバーレーンなどの国では、真珠の価格の暴落により経済に大打撃を受けるところも出てきました。
ちょうど養殖真珠の普及と世界恐慌の時期が重なったこともあり、クウェートでは餓死者を出すほど経済的な打撃はものすごかったようです。
宝石は時に人の人生を狂わせると言われることもありますが、真珠にもとてつもないストーリーが秘められているものですね。
あなたは真珠にどんなストーリーを刻みますか?
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