6月8日 学校の安全確保・安全管理の日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
6月8日今は何の日でしょう?

6月8日は「学校の安全確保・安全管理の日」です。
2001年の6月8日に大阪教育大学付属池田小学校で起きた児童襲撃事件(付属池田小事件)を受けて、大阪府教育委員会が2002年に制定しました。
日本中を、特に小さいお子さんをお持ちの親御さんや教育関係者を震撼させた付属池田小事件。
襲撃犯が突然小学校に刃物をもって押しかけ、児童や先生に無差別に切りかかりました。
この事件により、1年生1名、2年生7名の計8名の児童が死亡し、児童13名、教諭2名の計15名が負傷しました。
また犯人はその場で現行犯逮捕され、殺人罪で起訴されました。
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大阪地裁で死刑判決が出され弁護団が高裁へ控訴しましたが、犯人は控訴を自ら取り下げて死刑判決を確定させ、2004年に死刑が執行されました。
この事件の背景には、犯人が幼少期に親にネグレクトされていたなど、不遇な成育環境などがあったとされていますが、理由もなく命を奪われることになった幼い児童たちの痛みや苦しみ、幼いわが子の成長を楽しみにしていた未来を突然奪われたご家族の悲しみを思うと、本当にいたたまれなくなります。
この事件の前からそれまでもたびたび小学生が犠牲となる殺人事件が起こっていたことから、当時の文部省から「安全管理に関する通知」が出されていました。
しかし安全措置の状況を管理者が把握していなかったことや、通知の内容が徹底されていなかったこと、教員たちが組織的な対処ができずに負傷者の搬送が遅れたことなど、学校側の安全対策に不備があったのではないかとの指摘が多くなされました。
この事件以降、学校現場でも何が起きてもおかしくはないとの認識の元、日中は昇降口のカギを締める等の安全対策や、不審者の侵入を想定した避難訓練が行われるようになりました。
保護者が学校に子ども達を預けるのは、学校が安心安全な場であると信じているからですよね。
付属池田小の悲しい事件を教訓に、これからも日本の教育環境が安心で信頼がおけるものであり続けることを切に願っています。
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