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6月3日 雲仙普賢岳祈りの日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ


6月3日今は何の日でしょう?

今日は何の日 毎日記念日いろいろ 6月3日 雲仙普賢岳祈りの日


6月3日は「雲仙普賢岳祈りの日」です。

1991年の6月3日に発生した雲仙普賢岳の大火砕流での43人の犠牲者を追悼するために、長崎県島原市が1998年から実施しています。

この日には大火砕流が発生した午後4時8分にサイレンが鳴らされ、市民に黙とうを呼びかけています。

この大火砕流が起きた雲仙岳は、長崎県の島原半島中央部に位置する火山で、普賢岳・国見岳・妙見岳の三峰と野岳・九千部岳・矢岳・高岩岳・絹笠山の五岳からなる三体の総称です。


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大火砕流に至る火山活動が活発になり始めたのは1989年の橘湾群発地震からと言われていますが、実際には1968年頃から群発地震が頻繁に起きていたことがわかっています。

1990年11月17日に普賢岳山頂付近の2か所から噴煙が上がり噴火したあと、一時小康状態を保ちましたが、1991年2月12日に再び噴火しました。

それからたびたび噴火を繰り返し、5月20日の噴火では火砕流も発生していました。

住民の避難はスムーズに行われましたが、学術的にも珍しい溶岩ドームが形成されたり、世界で初めて火砕流を鮮明な映像に捉える絶好の機会とあって、多くのメディアや研究者、見物客などが押し寄せ、避難勧告が出ている場所にも立ち入って撮影を続けていました。

また避難勧告の場所が縮小されたこともあり、農作業を進めておきたい農家の人や、火山を監視するための消防団が危険な場所に立ち入っていました。

6月3日には15時30分頃から小規模から中規模の火砕流が頻発するようになりました。

やがて16時8分に大火砕流が発生しました。

いざという時の不測の事態に備えて、報道関係者はすぐに逃げられるようにタクシーや社用車をエンジンをかけたまま用意していましたが、火砕流により視界が悪くなり、逃げ切ることができませんでした。

結果としてアルバイトを含む報道関係者16名、クラフト夫妻ら火山学者3名、消防団員12名、タクシー運転手4名、警察官2名、市の職員2名、農作業中の一般人4名の計43名と言う犠牲者を出す大惨事となってしまいました。

この原因は正しい情報が伝わらなかったり、マスコミの行き過ぎた報道合戦があったことなどが言われ、後の災害報道などに教訓として生かされています。

尊い命の犠牲から学ぶべきことはまだまだありますよね。




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