6月27日 メディア・リテラシーの日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
6月27日今は何の日でしょう?

6月27日は「メディア・リテラシーの日」です。
1994年に起きたオウム真理教による松本サリン事件で、事件発生当初、現場近くに住む無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害があったことを忘れないために、テレビ信州が制定しました。
メディア・リテラシーと言うのは、あまり耳にしない方もいるかもしれませんが、正しい情報をしっかりと識別して、正しく活用する力の事です。
現在は新聞やテレビ、ラジオ、インターネットにより膨大な情報が巷に溢れています。
その中にはもちろん有益な情報も多くありますが、本当は役に立たないものや、真実ではない情報、思い込みによる先走り報道なども含まれているのが現状です。
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そのような情報の中から、本当に自分にとって必要で役に立つ情報のみを選んで活用しなければ、現在は次から次へとあふれるように発信される情報の海に翻弄されることになりかねません。
時には自分が正しいと思って選んだ情報が間違っていることもあるかもしれません。
また、報道機関には寄せられる情報を一般に向けて報道する前に、それが真実であるのかどうかの検証をしてから流す義務があります。
松本サリン事件の時には、事件現場の近くに住み、事件の第一通報者であった河野義行氏宅に警察の捜査が入り、農薬の原料などが押収されたことから、地下鉄サリン事件によってオウム真理教に捜査が入るまで、事件の犯人として警察から事情聴取をされ、マスコミにも執拗に報道され続けてしまいました。
河野氏自身も妻がサリンによって意識不明になり14年後に亡くなるまで一度も目を覚ますことがなかったにも関わらず、メディアによる多大なる執拗な報道によって精神的な被害を被りました。
しかもその後の真犯人判明後も謝罪文の掲載のみで、河野氏への直接の謝罪はありませんでした。
河野氏はその後、自らの経験に基づいてメディアの在り方について執筆や講演を行い、また長野県警の公安委員も務め、報道や捜査の正しい在り方について世の中に問い続けています。
人間にとって情報と言うのは衣食住の次に大切なものだと言われています。
その情報の発信の仕方や受け取り方で、時には人の人生を大きく狂わせてしまうこともあると言うことを一人ひとりがしっかりと考えて、メディアの在り方、活用の仕方をもう一度見直してみませんか?
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