5月5日 手話記念日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
5月5日今は何の日でしょう?

5月5日は手話記念日です。
手話には両手の5本の指を使うことに因んで、日本デフ協会が2003年に制定しました。
耳が聞こえない障害を持っている人が、他の人とコミュニケーションを取るための、大切な手段である手話。
手話を使うことはできなくても、テレビのニュースや、公的な場所で手話通訳が付いているのを見たことは、ほとんどの人がありますよね。
スポンサーリンク
耳が聞こえない人達のコミュニケーションは、聾学校では口の動きを読み取る口話を主に教えられていることから、手話は公的な言語として認められていない国も多く有りますが、実際には口話よりも確実に自分の想いを伝えることができることから、耳の聞こえない人達の間では、口話以上に手話を用いた会話がなされています。
手話が誕生した歴史をひも解いてみると、1760年であると言われています。
1760年にド・レペ神父が世界で初めての聾学校であるパリ聾学校を設立しました。
それまで生まれつき耳が聞こえない聾の人達と言うのは、言葉を覚える機会を産まれてから全く得ることができずに、コミュニケーションをほとんど取ることができずに、孤立していました。
ド・レペ神父が作ったパリ聾学校で、世界で初めて聾者の集団が形成されたことで、自然発生的に手で作ったサインでコミュニケーションを取る手話が生まれたと言われています。
耳が聞こえない人にとって、手で作ったサインを自分たちの言葉としてコミュニケーションに利用することは、お互いの想いを言葉にして伝えるのに、とても自然なことです。
しかし、長く聾教育の現場では、手話を独立した正式な言語としては認めずに、口話を強制してきた歴史があります。
近年になってやっと、聾者の人権の観点から手話も公的な言語として認めようと言う動きが生まれてきましたが、手話に対しては長く偏見が持たれてきました。
耳が聞こえない人も、多くの人が手話や文字を組み合わせて使えば、他の人とのコミュニケーションに困ることはありません。
社会全体の手話に対する理解がもっと深まって、聾者の皆さんが暮らしやすい世界になっていけばいいですね。
スポンサーリンク