4月26日 リメンバー・チェルノブイリ・デー - 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
4月26日今は何の日でしょう?

(画像引用wikipedhia)
4月26日は「リメンバー・チェルノブイリ・デー」です。
1986年の4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故にちなんでいます。
日本では原発事故と言うと、東日本大震災の時に福島第一原発事故が起きてしまいました。
福島第一原発事故は国際原子力事象評価尺度で最も深刻度が高いとされているレベル7と判定されていますが、同じくレベル7の事故として、いまだに深刻な被害を及ぼし続けているのが、旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故です。
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福島第一原発の事故は、津波によって冷却水を供給するための電源が失われたことによって起きましたが、チェルノブイリの事故は操業を停止していた4号炉で起きました。
操業を停止して、外部電源が喪失したとの仮定で非常用電源の訓練を行っている時に、突然制御不能に陥り、メルトダウンを起こし爆発するに至ってしまったとのこと。
当時、共産主義国だったソ連ではパニックや機密漏えいを恐れて、事故を公表せずに、周囲の住民の健康管理や避難も全く行いませんでした。
しかし、翌日にスウェーデンで飛来した核物質が検出されたことで、ソ連に問い合わせがあり、事故のことが公になりました。
事故を起こした4号炉はわずか半年で完全にコンクリートで覆われ、石棺化されましたが、耐用年数が30年とのことで、そろそろ次の手を考えなくてはならない時期に来ています。
ソ連が崩壊した後、管理はウクライナに引き継がれていますが、石棺の補修にかける予算が十分に取れない等、いまだに大きな問題をはらんでいます。
また半径30kmは現在も立ち入りが禁止されていて、住民が故郷へ戻れる保証は全くありません。
人口の増加や電力をたくさん使う生活様式がどんどんと世界に広がっている中、化石燃料はいずれ枯渇することから、何度も再生して使うことができる原子力は、一見するととても魅力的なエネルギーです。
途上国の経済発展を推進するためには、原発は欠かすことができないエネルギー源だと主張する人たちもたくさんいます。
しかし、扱い方をほんのちょっとでも間違えると、チェルノブイリや福島のような大事故を引き起こし、人々からかけがえのない故郷を奪ってしまうことになります。
人の手に余る巨大なパワーを使わせていただいていることに謙虚な気持ちを持って、しっかりと管理しながら活用していきたいものですよね。
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