4月1日 ストラップの日 - 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
4月1日今日は何の日でしょう?

4月1日は「ストラップの日」です。
1991年の4月1日に日本で初めてストラップ用の穴があけられた携帯電話「movaTZ-804」が発売されたことに因んで、ストラップの制作・販売をしている会社・ストラップヤ(現在はハミィ)が、2009年に制定しました。
ストラップと言えば、日本では携帯電話に付けるストラップが一般的に認知されていますが、もともとは「紐」全般の事を表します。
ですから、携帯電話に付けるものだけではなく、水筒に付ける紐も、下着やドレスの肩紐の事も、ギターやベース、サクソフォーンを演奏するときに肩から吊るすための紐も「ストラップ」と呼びます。
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日本で、携帯電話にはストラップを付けるのが一般的ですが、外国ではストラップを通す穴が開いていないことの方が一般的です。
日本でも普及しているアメリカのアップル社のiPhoneにもストラップがついていないので、iPhoneにストラップを付けたい人は、ストラップを付けられるカバーか必要ですよね。
日本で携帯用のストラップが広がった理由は、一説によると1995年に施行された製造物責任法(PL法)であると言います。
通話中に携帯電話を落として壊してしまった時に、携帯電話を落とすリスクについて説明が足りないとみなされることを防ぐために、取扱説明書の中で落下防止のためにストラップに手を通して使用する様に指導し、携帯電話本体にストラップを付属させて販売したことが、携帯ストラップ普及の原点と言います。
それがアクセサリーとして広がっていったのは、1990年代後半の事でした。
当時のコギャルたちが、色とりどりのストラップをたくさん取り付け始めたことから始まり、釣り紐にマスコットが付いたものが登場し、最後には手を通すための吊り紐としてではなく、マスコットを飾るためだけのストラップも登場しました。
日本で携帯ストラップがアクセサリーとして、これほどまでに普及した背景には、江戸時代に発展した「根付」の文化があったと考えられます。
もともと日本人が着ていた和服には、洋服のようにポケットが付いていません。
そこで、薬や印鑑などを持ち歩く際には、小さな袋や印籠、薬籠に紐を通して着物の帯に吊る下げて歩くことが一般的でした。
この時に、帯の上から出してひっかけて紐が落ちないようにするためのものが根付でした。
江戸時代初期には簡素なものが多かったのですが、江戸時代後期になると爆発的に広がって、種類も多くなり、中には金に糸目を付けない象牙や蒔絵等の高価なものに細かい装飾が施された、美術品としての価値が高いものもあらわれました。
明治時代になると、その精緻な美しさから海外での評判が高くなり、多く輸出されるようになります。
日本で携帯ストラップが爆発的に普及した背景には、PL法だけではなく、小さくて、細かいものを精緻に作り上げ、それを愛でる、この根付の文化が根底にあるともいえます。
あなたのお気に入りのストラップはどんなストラップですか?
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