4月18日 世界アマチュア無線の日
4月18日今は何の日でしょう?

4月18日は「世界アマチュア無線の日」です。
1925年4月18日にパリ大学で国際アマチュア無線連合(IARU)結成総会が行われたことを記念して、IARUが1973年に制定しました。
無線通信と言うのは、電波を使って通信をすることで、携帯電話も実は無線通信のひとつになります。
無線通信を行うためには、ある一定の周波数の電波を飛ばすことが必要ですが、利用可能な周波数帯と言うのは「人類共通の財産」であるとされています。
各国の中央政府によって、利用可能な周波数帯が電波利用者に割り当てられているのですが、アマチュア無線は最も広い周波数帯を割り当てられており、広く自由に利用することを許されています。
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と言うのは、アマチュア無線は金銭的な利益を求めてはならず、無線技術に対する個人的な興味によって、通信技術の訓練や技術的研究を行うものであるからです。
アマチュア無線が始まったのは、1900年ごろの事です。
無線通信の発達とともに、商業や軍事目的での通信の他に、個人間での通信を楽しみ、趣味として無線通信の技能を高め合う人たちが出てきました。
しかし無線通信の黎明期には、商業や軍事目的で周波数の長・中波帯域が使われ、個人間で通信を行うアマチュア無線には、利用価値が無いと思われていた短波の利用しか認められていませんでした。
しかし、独自のネットワークを構築していたアマチュア無線家たちは、綿密な計画を立てて訓練を繰り返し、1923年に短波を使って大西洋横断通信を成功させます。
電波通信業界にとって大きな快挙となったこの出来事により、アマチュア無線の有用性が世界的に認められて、周波数を分配するための国際会議においても、アマチュア無線に周波数が割り当てられるようになりました。
日本では1926年に38人の会員によって日本アマチュア無線連盟が設立されました。
日本でアマチュア無線局を開局するためには、アマチュア無線技士の国家資格を取得し、無線局開設の申請をして許可を受ける必要があります。
今では国内だけではなく、国際的なネットワーク作りは、インターネットのSNSなどを使って簡単に行うことができますが、国際電話の料金も高かった時代には、無料でどこの国の人とも話ができるアマチュア無線と言うのは、とても人気が高いものでした。
最近ではインターネットや携帯電話の普及によって、趣味としてアマチュア無線局を開設する人は激減しています。
しかし、1995年の阪神淡路大震災の時には、あらゆるライフラインが切断された中で、アマチュア無線家たちの情報伝達が、人命救助に大きな役割を果たしたことから、いざという時の重要な通信手段として、存在意義が見直されています。
役所の中に災害時に対応するためのアマチュア無線局を開設したり、地域のアマチュア無線家たちに協力を仰いでいるところもたくさんあります。
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