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4月15日 象供養の日


4月15日今は何の日でしょう?

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4月15日は「象供養の日」です。

1926年の4月15日に、初めての象供養が東京文京区の護国寺で行われたことに因んで、象牙を扱う業界団体である東京象牙美術工芸協同組合が制定しました。

毎年この日には、象からの恵みに感謝する法要が営まれています。

古来から人間は象から命の恵みを頂いて生きてきました。

もともとは象狩りは食料を得る目的が大きかったのですが、19世紀からは食料としての肉には目もくれずに、高く売買される象牙だけを目的とした象の乱獲が行われたために、現在では象の個体数が大きく減少してしまい、現在ではワシントン条約による保護の対象になっています。

象牙と言うのは、象の口元に長く立派に伸びた牙のことですよね。

象にとってはこの牙は、長い鼻とともに餌を採るのに重要な役割をしていますが、人間にとっては美しい上に加工も容易なことから、古来から工芸品の素材として珍重されてきました。


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工芸品としての象牙の特徴は、独特の美しい輝きがありながら、適度に吸湿性があって手になじみやすく、材質が硬すぎず、柔らか過ぎず、加工性が金属や水晶、ヒスイ等よりも優れています。

手になじみやすいことから、三味線の撥や琴の爪など、楽器に使われることも多く、その美しさから、装飾品としても多く使われてきました。

現在では象牙と言えば印鑑というイメージが強いのですが、象牙は高級感が高く、朱肉のなじみがとても良いので、印鑑の材料として最適でした。

日本は特に象牙の印鑑の人気が高く、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)が締結されるまでは、一番の輸入大国でした。

現在では新たな輸出入が禁じられていますが、町の印鑑屋さんには象牙の印鑑が今も売っていますよね。

どうして輸入が禁止されているのに象牙の印鑑を販売できるのか不思議に思いませんか?

現在日本国内で表だって流通しているものは、密猟での不正なモノではなく、ワシントン条約締結前や輸入が一時解禁されたときに正規に輸入されたものになりますので、安心して購入してください。

しかし現在では象の保護の観点から、象牙ではなく水牛やカバ、セイウチ、ロシアの永久凍土から掘り出されたマンモスの牙が代替品として利用されることもあります。

また近年では、人工的に象牙と同じ質感のある素材を作ることも可能になり、象牙風の値段の安い印鑑も多く出回っています。

象の個体数が減少し、ワシントン条約による保護の大正にもなっていることから、象が生息している地域では、多くの国が保護政策に乗り出していますが、それでも象牙目当ての密猟者が後を絶ちません。

象が生息しているアフリカの国の中には、政情が安定しないために、取り締まりをしっかと行うことができずに、密猟者の横行を招いている国もあります。

象牙の美しさはとても魅力的なものですが、象が絶滅の危機に瀕していることも確かです。

象牙を使った製品を購入するときには、象からの命の恵みに感謝しつつ、正規に輸入されたものなのかどうかを、確認してからよく選んで買うことも大切かもしれませんね。

この象供養の法要が営まれる日には、象から頂く命の価値をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?
 



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