3月29日 マリモの日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
3月29日今日は何の日でしょう?
3月29日は「マリモの日」です。
1952年の3月29日に北海道の阿寒湖のマリモが、国の特別天然記念物に指定されたことに因んでいます。
マリモと言えば緑色のコロコロした謎の球体ですよね。
見た目はベルベットの様にも見え、フワフワとやわらかそうなイメージですが、実際に触ったことがある人によると、ツンツンしているのだとか。
北海道の阿寒湖や、富士五湖に生息していることで有名ですが、いったいこのマリモの正体はどういったものなのでしょうか?
マリモは藻類の一種です。
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藻類と言うのは、主に水中に生息する植物の事で、マリモはワカメやコンブの仲間なんです。
その中でも、マリモは淡水に生息していて、緑色で光合成をするので、淡水生の緑藻に分類されます。
マリモと言うと、コロコロと転がっていってしまいそうな球体が特徴ですが、あの球体はマリモがたくさん寄り集まってできたものなのです。
生物としてのマリモの一つ一つは、糸状の藻になります。
よく目にするコロコロとしたボールのようなマリモは、その糸状の藻がたくさん絡まり合って群れになってできているものなのです。
マリモが生息している湖のほとりに行くと、時々無残にも形が潰れてしまったマリモに遭遇することがありますが、あれはマリモの死骸ではなく、単なる球状のマリモが壊れただけのもので、糸状の一本一本のマリモは生きています。
同じマリモでも、ほとんどのマリモは糸状体のままで暮らし、球状にはなりません。
マリモがきれいな球状を作るようになったのは、光合成をするために、湖の中の他の植物とのし烈な戦いを生き残るために生み出した知恵だったようです。
浅い湖の底に転がっているマリモは、光をさえぎられたら死んでしまいます。
そこで光を求めて波の力を借りて転がりながら移動ができるように、球状に固まるようになったと考えられています。
しかも球状であれば、どこの部分にもまんべんなく交互に光を当てることができるので、表面にいるマリモは平等に生きられます。
しかし大型化するにつれて、光が届かない内部に追いやられてしまった糸状体は残念ながら死んで腐ってしまいます。
ですから、マリモはある一定の大きさまで育つと、中は空洞になっていきます。
マリモは現在環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。
これは美しさと珍しさから拾って帰ってしまう人が多かったことから、個体数が減少してしまったことが原因と考えられています。
でもお土産屋さんに行くとマリモが売っていますよね?
絶滅危惧種を販売していいの?と不思議に思う方もいることでしょう。
現在、天然記念物に指定され、保護されているのは阿寒湖のマリモだけであり、他の地域のマリモは採取しても法律違反になりません。
他の地域のマリモも天然記念物に指定しようと言う動きはあるのですが、なかなか実現に至らずに、現在もなお生息数の減少が続いているのが現状です。
阿寒湖だけではなく、日本の湖から、美しいマリモの姿を消さないために、絶滅危惧種であるマリモの保護について、ちょっと考えてみませんか?
美しいですね!
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