3月25日 電気記念日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
3月25日今日は何の日でしょう?
3月25日は「電気記念日」です。
1878年の3月25日に東京・銀座木挽町に開設された中央電信局の開局祝賀会が、虎ノ門の工部大学校(現在の東京大学工学部)で開かれ、その式場に50個のアーク灯が点灯されました。
電気記念日はそのことを記念して、日本電気協会が1927年9月に制定しました。
今では私たちの生活に欠かすことができない電気。
家の中を見回すと、テレビ、エアコン、掃除機、洗濯機、冷蔵庫、パソコン、電気を使わないと動かすことができない家電製品が溢れています。
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電気ではなくガソリンや軽油をエネルギーとしている自動車も電気を実は使っています。
走りながら発電して、搭載しているバッテリーに蓄電して、溜めた電気を使ってエンジンを掛ける時に点火しています。
また、ガソリンを使わずに電気だけで走ることができる電気自動車も誕生し数年前から一般発売されました。
まだまだ値段が高い上に、車種や走行距離が限られていることから、ガソリン車の様に普及はしていませんが、今後、開発が進めば大きく普及してくるだろうと思われます。
電気の力を人間が日常的に利用するようになったのは、19世紀の後半の事でしたが、自然界における電気に関する現象は、太古の昔から人々の関心を大きく寄せるものでした。
電気を発生させる魚がいることは、古代エジプトの文献にも記載されています。
古代ギリシャやローマでは、デンキナマズやシビレエイに触って感電させることで、痛風や頭痛の治療を行ったこともあったようです。
人類が初めて電気の力を利用したのは、紀元前600年ごろの様です。
琥珀の棒を猫の毛皮でこすると、静電気が発生してモノを引き寄せることができる事が知られていて、この静電気の力を利用していたようです。
しかし当時の人々は静電気の力は磁気の力と同じだと結論づけていたようです。
静電気と磁気は関係は強くあるのですが、全く別物だと分かったのは、それから1500年以上も経った16世紀も中ごろの事でした。
ルネッサンス以降、科学が急速に発展したことで、電気や磁力に関する研究も進み、イタリアの物理学者カルダーノが1550年に電気の力と磁力を区別したのです。
世界で初めての発電機は1660年にゲーリケと言う人が作った静電気発電機になります。
16世紀中ごろから19世紀前半にかけて、電気に関する研究が加速度的に進みましたが、この当時の研究は電気を生活のために利用するため、と言う訳ではなく、純粋な科学的興味によるものでした。
それを一気に実用化させたのは、19世紀後半に起きた電気工学の発展でした。
ニコラス・テラスが交流発電機や蛍光灯、無線機を発明し、トーマス・エジソンが蓄音器、電球などを発明、グラハム・ベルは電話を発明するなど、その後の人々の生活を大きく変化させるものが次々と発明されていきました。
日本では、一般市民が電気の光に触れることができるようになったのは、この1878年の中央電信局の開局祝賀会からさらに4年後の1882年のことです。
東京電灯会社が東京・銀座に2000個のアーク灯を点灯させました。
明るい電気の光を一目見ようと、連日連夜銀座には見物人が押しかけたそうです。
私たちの生活を本当に便利に明るくともしてくれる電気の力。
この電気の日には身の回りのそんな電気の恩恵を見直してみませんか?
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