今日は何の日 毎日記念日いろいろ

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3月21日 国際人種差別撤廃デー : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ


3月21日今日は何の日でしょう?

3月21日 今日は何の日 毎日記念日いろいろ 国際人種差別撤廃デー


3月21日は「国際人種差別撤廃デー」です。

1960年の3月21日に起きたシャープビル虐殺事件に因んで、1966年の国連総会で制定された国際デーです。

世界にはさまざまな人種がいます。

この地球上に生まれたからには、どの国や地域に、どんな皮膚の色をもって生まれてきたとしても、同じ人間としての価値をもって生まれてきているはずです。

しかし現実には、その人の内面や社会貢献度をではなく、皮膚の色などの違いだけで、差別をしたり、嫌がらせをすることが、いまだになくなりませんよね。

シャープル虐殺事件は、そんな人種差別をアパルトヘイト政策として法的に推し進めていた、南アフリカのシャープビルで、警官隊が黒人に対して発砲して起きた虐殺事件でした。

南アフリカでは1994年までアパルトヘイトという人種隔離政策をとっていたことは良く知られています。


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正式にアパルトヘイトが始まったのは、第二次世界大戦後のことでしたが、南アフリカと言う国は、その前から元々白人と非白人(黒人、インド・パキスタン・マレーシアなどのアジア系、カラードと呼ばれる混血民)を法律的に隔てる傾向がある国でした。

これは元々は統治者であるイギリス人と、同じ白人であるのにも関わらず貧困層に陥ってしまったオランダ系入植者の間の対立が激化したことが発端でした。

白人貧困層に職や財産を保証し、不満を抑えるために、南アフリカ政府は20世紀初頭から非白人の職業や居住地、労働権などを次々と制限していきました。

1948年に法律として制定されたアパルトヘイトでは、人種差別を明確に法律で定義して、選挙権や被選挙権、職業、居住地、教育などを大きく差別することにしました。

白人は黒人の20倍もの給料を得て当たり前。

議会は1970年には白人だけのものとなり、教育も黒人は義務教育を保証されないどころか、大学への入学は一切許可されませんでした。

また白人居住地へ侵入した黒人には厳しい罰則が科せられました。

このような背景の中、シャープビル虐殺事件の発端ともいえるパス法が1952年に制定されました。

このパス法では国内に居住する18歳以上の黒人男性には身分証の携帯を義務付けたものでしたが、それを政府は黒人女性にも適用しようとしました。

これに反発したパン・アフリカニスト会議は1960年の3月21日午前10頃、5千人から7千人の群衆をシャープビルの警察署の前に集め、逮捕覚悟で抗議活動を始めました。

警察は群衆の最前列に装甲車を配備し、再三解散する様に通告しましたが、解散しないために、午後1時15分頃に群衆に対して発砲を開始しました。

この結果この周辺は騒乱状態に陥り、69人が死亡、180人以上が負傷すると言う大惨劇が繰り広げられることとなり、南アフリカ政府は1万8千人以上を拘留し、非常事態宣言を出しました。

この事件は国際社会も重く見て、国連ではわずか11日後の4月1日には、シャープビル虐殺事件に対する非難決議である、決議134を出しました。

また南アフリカ国内でも抗議活動や運動が激化する要因ともなっていきましたが、アパルトヘイトは、その後も撤廃されることなく1994年まで続きました。

1994年にネルソン・マンデラが大統領に選出されたことにより、ようやく完全にアパルトヘイトは撤廃されましたが、現在でも世界中のあちらこちらで、人種や民族、宗教による差別が色濃く残っているところがあります。

このような差別が地球上から無くなることを願って、この人種差別撤廃デーに、身の回りに差別やいじめが無いか、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?




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