3月14日 国際結婚の日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
3月14日今日は何の日でしょう?
3月14日は「国際結婚の日」です。
1873(明治5)年の3月14日に日本政府が初めて国際結婚を公式に認可したことにちなんで制定されました。
この時に結婚したカップルは、長州藩からイギリスへ留学していた南貞助とイギリス人女性ライザ・ビットマンです。
南貞助とライザ・ビットマンは前の年にイギリスで結婚していましたが、1973年に入り日本政府にも提出した届け出が正式に受理されたのが、この国際結婚の日として制定された3月14日になります。
実際は開国以来、この日よりも前に、すでに国際結婚は行われていました。
公的には慶応3(1867)年に江戸幕府が条約締結国の国民と日本人との結婚を許可する旨を通告していますが、きちんとした法律で明記されたのは、南貞助とライザ・ビットマンが結婚した明治5年になります。
この年には日本で最初の国際結婚に関する法律「内外人婚姻規則」が公布されています。
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明治5年の法律の公布から明治30年までの24年間に、日本政府が許可した国際結婚は265件ほどであったと考えられていて、その結婚相手の半数以上がイギリス人と清(中国)の人でした。
国際結婚は時代とともに変化していきました。
第二次世界大戦が終わると、国内に駐留していた連合国軍の軍人に嫁ぐ「戦争花嫁」が現われました。
昨日までの敵国の軍人に嫁ぐと言うことに対して、さまざまな物議を醸しだしましたが、彼女たちの多くは、夫の日本での軍務が終了すると、夫とともに外国へと渡り、日本ではその存在が忘れ去られていきました。
また当時は在日朝鮮人と結婚して、在日朝鮮人の帰還事業によって北朝鮮へ渡った日本人女性も多くいました。
1980年代に入ると、結婚したくてもできない男性の存在が問題になり始めました。
女性の社会的な地位が上がったことで、女性が結婚相手に求める水準が上がり、零細で自衛や農業を営む男性の結婚が難しくなってきたのです。
そこで結婚相手を生活水準がより低いフィリピンや中国に求める「お見合いツアー」が多く行われました。
その後は2000年代半ばまで国際結婚が急増してきましたが、ここ数年は減少してきています。
これは1980年代後半から多発していたビザ取得を目的とした偽装国際結婚や国際結婚詐欺の摘発が2006年ごろから厳しくなったことが背景にあるとみられています。
日本人が国際結婚する相手として、メディアの報道によると女性は欧米人が多く、男性は東南アジア系が多い、との印象を強く持ちます。
これは実際には中国系の人と結婚する日本人は男性は女性の10倍、フィリピン人やタイ人と結婚する日本人は男性は女性約30倍と、大きな違いあることからある意味、事実ではあります。
しかし、実際には日本に居住している外国人の約6割は中国人と韓国・朝鮮人で、実際の日本人の国際結婚の相手は男女ともに東アジアの人が多くを占めていることと、欧米人と結婚する日本人の数は男女ともにとても少ないことから、メディアによってつくられている印象はそのまま正しいわけではありません。
日本の国内も国際化が進みつつあり、近所に様々な国の外国の人を見かけることが多くなりました。
また子供の学校にも地方にも関わらず、ハーフのお子さんや、名前や名字が外国の名前のお子さんが多くなってきています。
国際結婚が一般的なものになりつつある現在、ご近所の国際結婚カップルは地域の国際交流の扉を開いてくれる、きっかけになるかもしれませんよね。
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