3月11日 パンダ発見の日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
3月11日今日は何の日でしょう?
3月11日は「パンダ発見の日」です。
(厳密に言うと「ジャイアントパンダ発見の日)です。
1896年の3月11日に中国四川省の民家でフランス人神父の伝道師アルマン・ダヴィドが、白と黒の見たことがない熊の毛皮を見せられました。
このことが欧米人が初めてジャイアントパンダを知ることとに因んでいます。
「パンダ」という名前は、ジャイアントパンダの他にもレッサーパンダにも付けられていますよね。
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ジャイアントパンダもレッサーパンダもどちらも中国で発見された動物です。
見た目は全く違う動物ですが、同じ「パンダ」と言う名前が付けられているのは、かつては生物学的に近い関係にあるとされていたからです。
しかし研究によりジャイアントパンダは熊に近い動物とわかりましたが、レッサーパンダはそうではないことがわかってきました。
レッサーパンダは現在の分類では、分類できるところが無かったために、食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属を新たに作り、ジャイアントパンダは哺乳綱ネコ目クマ科ジャイアントパンダ属に、全く別々の種として分類されています。
中国大陸の内部で独自の進化を遂げてきたジャイアントパンダ。
ジャイアントパンダはクマのような姿をしていながら、その毛皮は白黒がはっきりとしている独特な模様です。
どうしてあのような独特な模様になったのでしょうか?
いろいろな説が唱えられていますが、群れをつくらないパンダが、お互いに近い距離で遭遇しないようにして単独行動を維持するためと言う説と、外敵の目から逃れるためにカモフラージュするため、と言う2つの説が有力となっています。
ジャイアントパンダの食事は竹を食べることが知られていますが、クマ科の動物らしく小型哺乳類や魚、昆虫など、肉食もする雑食性の特徴も持っています。
竹を主に食べるようになったのは、氷河期の到来により食料不足に陥った時に、手に入りやすかったのが竹だったからではないかと考えられています。
現在では中国で飼育されているパンダには肉や野菜も与えられいて、竹食中心の食生活を送っている訳ではありません。
世界中の動物園で大人気のジャイアントパンダ。
20世紀中には中国共産党は外交を円滑に進めるために、相手国にパンダを贈呈する「パンダ外交」を繰り広げてきました。
日本でも1970年代にジャイアントパンダの大ファンだった黒柳徹子が紹介をすると、その人気に火が付き、その後日中国交正常化により上野動物園に2頭のパンダが送られました。
しかし現在はワシントン条約によりジャイアントパンダの取引は学術研究目的以外では難しくなっています。
そこで現在は中国国外に送られるパンダは全て中国からのレンタルとなっています。
レンタルなのでレンタル料金がかかりますが、現在ではその料金はつがい1組で年間1億円にも上ります。
また自然死以外の理由で死亡した場合には、高額な賠償を請求されることもあり、その金額は5千万円ほどとなっています。
また外国の動物園で繁殖に成功しても、生まれた子供も中国籍のパンダとなり、生まれた子供にもレンタル料がかかってきます。
しかし、非常に高額なレンタル料を支払っているように思われますが、現在野生のジャイアントパンダの個体数はたったの1800頭ほどしかいなくて、その生息域は中国の開発によりどんどんと狭められています。
パンダのレンタル料として集まったお金は、中国でパンダの研究や生息地保護のために役立てられています。
見ているだけで心が癒される可愛いパンダ。
可愛いパンダたちが、これからもずっと私たちの心を癒してくれるように願いながら、パンダの保護について考えてみませんか?
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