3月10日 砂糖の日 : 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
3月10日今日は何の日でしょう?
3月10日は「砂糖の日」です。
「さ(3)とう(10)」の語呂合わにちなんで制定されました。
砂糖やケーキやクッキー、アイスクリームなど甘いお菓子を作る時には絶対に欠かすことができない調味料ですよね!
お菓子以外にも、お料理の調味料としても醤油や味噌等の塩味の引き立て役として、ちょっとした隠し味として、とても重宝されています。
砂糖の原料となるのは、サトウキビやテンサイが良く知られていますが、他にもサトウカエデやオウギヤシ(サトウヤシ)、スイートソルガム(サトウモロコシ)といった植物からも砂糖を作ることができます。
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一番最初に砂糖の原料として使われたのはサトウキビです。
サトウキビの原産地は南太平洋の島々ですが、サトウキビから砂糖を精製する方法を発明したのはインド人です。
サトウキビが原産地から東南アジアを経てインドに伝わりました。
そこで砂糖の絞り汁を煮詰めて砂糖を作る方法が、約紀元前2000年頃に発明されました。
その当時は砂糖は「インドの塩」と呼ばれ、病気による衰弱や疲労の回復に役立つ薬として用いられていたようです。
紀元前500年ごろにペルシャの王ダレイオス1世によってインドからペルシャにもたらされると、サトウキビの栽培法や砂糖の精製法は国の国家機密として厳重に管理されていました。
しかしその後の相次ぐ戦乱によって、世界中に広がっていきました。
日本には奈良時代に鑑真によって伝えられたとされています。
当時、日本にはサトウキビの栽培や精製の技術が無かったために、砂糖は輸入でしか手に入れることが出来ないとても貴重なモノで、主に医薬品として扱われていました。
平安時代に入ると、精製が国内でも行われるようになり、室町時代には「砂糖羊羹」「砂糖饅頭」「砂糖飴」といった言葉が、文献の中に見られるようになり始めることから、本格的に砂糖を使った和菓子が作られるようになってきたことがうかがえます。
戦国時代になると、南蛮貿易によって様々な砂糖を使った菓子が持ち込まれるようになり、アジアからの砂糖の輸入も盛んになりました。
国内での砂糖の消費量は増加していき、江戸時代に入ると海外からの主な輸入品の1つが砂糖となりました。
日本では豊富に産出された金・銀による経済力をバックに、砂糖は高値で輸入されました。
大量に外国から入ってきた砂糖により、江戸時代には和菓子が大きく発達しました。
しかし砂糖の輸入と引き換えに、国内の金銀の多くが海外へ流出してしまったことから、徳川吉宗は金銀の流出を食い止めるために、国内でのサトウキビの栽培を奨励して、砂糖の国産化を進めました。
将軍の呼びかけに応え、高松藩がサトウキビの特産化に力を入れ、国産砂糖の6割を高松藩が占めるようになり、19世紀までには国内で消費される砂糖の多くが国内生産で賄えるようになりました。
しかし、江戸時代から砂糖によって健康を害する恐れがあるのではないか、と言う声があり、大阪の儒者であった中井履軒はその著書「老婆心」の中で砂糖亡国論を唱えました。
幕府の中にも砂糖によって健康を損なうことを懸念した声があったようで、砂糖の消費が規制されたこともありましたが、一般民衆までなかなか浸透せずに、砂糖の消費は年を追うごとに増えていきました。
砂糖による健康問題については、現在も様々な議論がされていて、欧米の生理学者や医師の中には、砂糖の事を「毒」と言い切る人達もいます。
砂糖を「毒」とまで言い切ってしまうことが良いのかどうかはわかりませんが、砂糖は高カロリーで、食べすぎると肥満になるほか、含まれている果糖が内分泌系に悪影響を与えて、心臓病や心臓発作、2型糖尿病などを引き起こすことがわかっています。
甘いものが好きな人にとっては、毎日でも食べたいお菓子ですが、健康のことを考えてほどほどにすることも大切かもしれませんね♪
お砂糖の適切な摂取量を守りましょうね!
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