１月２０日 玉の輿の日 ： 今日は何の日 毎日記念日いろいろ
1月20日今日は何の日でしょう？
１月２０日は「玉の輿の日」です。
１９０５年のこの日、アメリカの実業家で大富豪のJ・P・モルガンの甥のジョージ・モルガンと、祇園の芸妓であったお雪が結婚したことにちなんでいます。
日本のシンデレラとも呼ばれたお雪は、１８８１年に士族の家系に生まれた、ということはわかっていますが、刀鍛冶の娘だとも、刀剣商の娘だとも言われていいます。
士族の家系であっても父親は武士ではなく刀を商う人であったようです。
姉が祇園でお茶屋を経営していた関係で、お雪は１４歳で芸妓になりましたが、その生涯はとても波乱に満ちたものになりました。
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当時２０歳だったお雪には京都帝大に１０歳年上の恋人がいましたが、モルガンはお雪に結婚を承諾させるために、４年間に３度も来日しています。
モルガンからの求婚騒動が新聞沙汰にまでなり、恋人と破局してしまったお雪は、当時としては破格の４万円という莫大な身請け金によってモルガンに引き取られます。
当時の１円は現在の２万円くらいと言われていますから、当時の４万円と言えば現在の約８千万円ほどになりますね。
大富豪はスケールが違います！
モルガンに引き取られたお雪は、横浜の領事館で結婚式を挙げ、アメリカへわたり、米国籍を得ます。
日本に帰国して２年ほど暮らしたこともありましたが、「金に目がくらんだ女」とマスコミから囃し立てられることもあり、世間からは好奇の目で見られていました。
その後はフランスのパリに移り、パリの社交界で大変な評判を呼びます。
１９１５年に夫のジョージが４４歳と言う若さで心臓まひで亡くなると、遺産相続を巡って夫の一族と裁判になります。
裁判に勝ち６０万ドルと言う莫大な遺産を得ましたが、米国籍をはく奪され、無国籍者となってしまいます。
その後、フランスで悠々自適な生活を送っていましたが、１９１６年には陸軍士官のタンダールと恋におち、マルセイユで同棲生活を始めます。
モルガンからの遺産はタンダールの学問の援助に費やしましたが、モルガン家に遺産を没収されることを恐れてか、タンダールと再婚することはありませんでした。
タンダールが１９３１年に亡くなると、しばらくはフランスのニースにいましたが、第二次世界大戦の足音が近づき、世界情勢が悪化してくると、お雪は家族の世話をするために京都に帰ります。
しかし、外国帰りで、しかも国籍を持たないお雪は特高警察から目をつけられてしまい、財産を没収されてしまいました。
日本の敗戦後、相続権や財産権を回復し、７１歳でキリスト教の洗礼を受けて、養女と静かな余生を送り、８１歳で静かにその波乱の生涯を閉じました。
大富豪に見初められた、このお雪と言う女性。
この波乱万丈でありながら、女性が憧れてしまうような見事なシンデレラストーリーを現実に作り上げたこの女性は、素敵な男性を魅了するような、魅力に満ち溢れた女性だったのでしょうね。
1月20日今日は何の日？毎日記念日いろいろ！
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