12月4日 血清療法の日
12月4日今日は何の日でしょう?
12月4日は「血清療法の日」です。
1890年の12月4日にエミール・ベーリングと北里柴三郎が血清療法の開発につながる破傷風とジフテリアの抗体を発見したことにちなんで制定されました。
血清療法と言うのは毒素を無毒化したり弱体化させたうえで、馬などの動物に注射して、毒素に対する抗体を作らせて、この抗体を含む血清を病気の治療や予防に用いる方法です。
危険なマムシやハブと言った毒蛇に咬まれたときに血清を打って治療することは良く知られていますよね。
私たちの大切な命や健康を守るために重要な治療法が開発された日です。
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「日本細菌学の父」と呼ばれる北里柴三郎は1853年に熊本県に生まれます。
東京医学校へ進学しましたが、教授の論文に口を出すことを何度も行い、何度も留年します。
内務省の衛生局へ就職した後、ドイツのベルリン大学へ留学し、破傷風菌純粋培養法に成功し世界をアッと言わせると、今度は菌を少しずつ動物に注射しながら、血清中に抗体を生み出す画期的な手法を開発しました。
ベーリングは北里が開発した血清療法をジフテリアに応用してノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
北里柴三郎が開発した血清療法は、北里が発見したままでは効果が確実ではなかったり、馬の抗体を使うと人によってはアナフィラキシー・ショックを起こすなどの副作用がありました。
しかしその後さまざまな改善が行われ、現在では動物の結成に頼らなくても抗体を生産できる技術も開発され1990年代から実用化されてきています。
北里博士が開発した血清療法は、現在でも人々にとって大きな脅威となっているエボラ出血熱では生存しているヒトから取り出した抗体が唯一の治療法となっているなど、重要な治療法の一つであることは間違いがありませんね。
12月4日今日は何の日?毎日記念日いろいろ!
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