12月16日 紙の記念日
12月16日今日は何の日でしょう?
12月16日は「紙の記念日」です。
1875年の12月16日に現在の王子製紙である王子の抄紙会社の工場が営業運転したことに由来しています。
あなたは「紙」と言うとまず何を思い浮かべますか?
メモ用紙やコピー用紙?
新聞紙や折り込み広告?
段ボール箱も紙ですよね。
子供のころからよく遊んだ折り紙は紙で作る芸術です。
芸術と言えば、絵や書の世界も紙の上に広げることが多いですよね。
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大きな災害が起きた時に避難所となった体育館では、避難が長期化するとダンボールで出来た間仕切りができます。
さらに驚くべきことに、最近では大きな災害の時に避難所となった体育館に段ボールで出来た臨時ベッドを寄付した、と言うニュースもやっていました。
地震で壊滅的な被害を受けたニュージーランドのクライスラーチャーチでは、臨時の礼拝堂としてダンボールで出来た教会をたてた日本人がいます。
ダンボールで作った、簡単で1年ほど風雨にさらされても住むことができる仮設住宅を研究している人もいるそうです。
このように、紙は驚くほど広い用途を持っていますが、紙とはいったいどういうものなのでしょうか?
紙とは何かと言うと、日本工業規格(JIS)では「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」と定義されています。
植物などから繊維を取り出して、すいて固めたものは何でも「紙」と呼ばれるのですね。
ですからノートや本以外の用途に使われているものも紙と言えるのです。
しかし紙の歴史をひも解いてみると、もともとは記録のために発明されたものでした。
紙が出現する前から、人類はさまざまなものに記録を残してきました。
古代メソポタミアでは粘土板が、古代エジプトではパピルスが、ヨーロッパでは羊皮紙が、日本や中国では木簡や竹簡が、記録のために使われてきました。
世界で初めて植物の繊維から作った紙が登場したのは、おおよそ紀元前150年ほど前だと言われています。
前漢時代の地図がかかれた紙が中国で1986年に出土され、これが人類最古の紙だと言われています。
日本へは7世紀頃までには伝わり、その後は日本独自の製法を発展させ、あの独特な風合いを持つ「和紙」が出来上がりました。
西の方へはまずは8世紀に捕虜としてイスラム人に捕まった唐の捕虜の中に紙職人がいたことでイスラム世界に広がり、イスラム世界からヨーロッパへ輸出されたことで、全世界へと広がっていきました。
最初は主に包装用と筆記・記録用として使われていましたが、原料や製造法によって破れにくい紙等、様々な性質を持った紙を作ることができるために、現在までに多くの用途が開発され、製品化されてきています。
長い長い歴史の中で改良され発展してきた紙。
今日は身の回りにどんな紙があるのか気に留めてみませんか?
12月16日今日は何の日?毎日記念日いろいろ!
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