11月27日 ノーベル賞制定記念日
11月27日今日は何の日でしょう?
11月27日はノーベル賞制定記念日です。
1895年の11月27日に、ノーベル賞の由来ともなった、ダイナマイト発明者のスウェーデン、化学者アルフレッド・ノーベルが、財産を人類の平和に寄付すると遺言状を書いたことに由来しています。
ここ数年、毎年のように日本人受賞者が出ているノーベル賞。
特に化学賞や物理学賞等、化学関係での受賞が多く、日本の強い科学力を示すものとして、ノーベル賞発表の時期になると日本中が湧きたちますよね。
ところで、このノーベル賞のノーベルと言う名前が、人の名前だった、と言うことはご存知でしたか?
アルフレッド・ノーベルと言う人はスウェーデンの貧しい家に生まれました。
スポンサーリンク
8人兄弟の四男として生まれましたが、あまりにも貧しい生活に無事に成人できたのはたったの4人しかいなかったそうです。
アルフレッド・ノーベルは子供のころから工学や化学、特に爆発物に強い興味を持っていて、父からその基本原理を学んでいました。
父の事業が成功し、貧しかった家が裕福になると、父は家庭教師をたくさん雇いました。
化学と語学を特に学んだアルフレッドは、父の事業を手伝って兵器の製造で大儲けをします。
しかし、扱いが難しいニトログリセリンの安全な製造方法と使用方法の研究に没頭している最中に爆発事故を起こし、弟を含む5人が亡くなります。
この事故をきっかけに、ノーベルはより安全で扱いやすいダイナマイトの発明に成功しました。
このダイナマイトの特許権を奪おうとする人物と裁判で争い、軍事での使用権を譲ってしまう、などというトラブルもありましたが、ダイナマイトは土木工事などで盛んに利用されて、ノーベルは莫大な富を手にすることになります。
大富豪となったアルフレッド・ノーベルがノーベル賞の設立を考えたのは、兄が死亡した時でした。
なぜか兄とアルフレッドを勘違いした新聞が、アルフレッド・ノーベルの死亡記事を掲載したのですが、そこに「死の商人、死す。可能な限り短時間でかつてないほど大勢の人間を殺害する方法を発見し、富を築いた人物が昨日死亡した」と書かれていました。
その記事を見て、今のままだと死の商人として死後に名前が残ってしまうことにショックを受けたノーベルは、国籍の差別なく人類のために貢献した人物に毎年授与するノーベル賞の創設を遺言状にしたためました。
100年以上にわたって、顕著な功績を遺した人物に贈られ続けているノーベル賞。
そのきっかけが死の商人と言われることを恐れて、と言うことはちょっと意外ですよね。
でもダイナマイトは武器としてだけではなく、人の手に頼るだけでは危険な土木工事や解体工事などにも多く利用されています。
どんな科学や発明も、使う人の心持ちによって、正義にも悪にも利用することができますよね。
同じ発明や発見を使うのなら、良いことに使いたいものですし、ノーベル賞を受賞する人たちと言うのは、そのような心持で発明や研究を重ねているのではないでしょうか。
あなたならその発見をどんな風に生かしますか?
スポンサーリンク