10月27日 世界新記録の日
10月27日今日は何の日でしょう?
10月27日は「世界新記録の日」です。
1931年(昭和6年)の10月27日に神宮競技場で行われた体育大会で、日本で初めての世界新記録が誕生したことを記念して制定されました。
この日に誕生した世界新記録は、南部忠平の走り幅跳び7m98と織田幹雄の三段跳び15m58です。
南部忠平は1904年に北海道に酒屋の三男として生まれました。
北海中学時代から陸上に本格的に取り組み、百貨店の階段でトレーニングをして、店員にたたき出された、というエピソードもあります。
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男子陸上三段跳で早稲田大学在学中の1928(昭和3)年にアムステルダムオリンピックで4位入賞、1932(昭和7)年のロサンゼルスオリンピックで優勝の快挙を成し遂げています。
織田幹雄は1905年生まれの広島県出身です。
子供のころから俊足で鳴らしていた織田でしたが、広島中学校には陸上部が無かったために、自慢の足を活かせるサッカー部に入りました。
利き足は左でしたが、織田は両足でボールを操ることができたので、さまざまポジションをこなすことができました。
中学3年の時にオリンピック出場者が広島で開いた陸上競技の講習会に参加した織田は、走り高跳びで自分の身長より高く跳んだことを誉められて、陸上へ進むことになりました。
その後中学に陸上部が出来たのでサッカー部を辞めて陸上部に入ったものの、指導者はおらず、練習場所もなかったために、本屋を巡って研究を重ねたり、川を飛び越えて足の振り方を練習しました。
家庭の経済的理由により授業料がいらない師範学校へ進学した織田は、師範学校2年生であった1924年(大正13年)にパリオリンピックに出場し、三段跳びで日本陸上界初の6位入賞を果たした。
その後早稲田大学へ進学すると、1928年のアムステルダムオリンピックの男子陸上三段跳びで日本人初の金メダルを獲得した。
南部も織田も、オリンピック金メダルと、世界新記録の樹立という輝かしい記録を持った人物として、戦後も日本陸上界の発展に尽くしました。
現在も私たちに大きな感動と勇気を与えてくれる日本スポーツ界の基礎を築いたと言っても過言ではない2人の大きな偉業を、今日はかみしめてみませんか?
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