10月11日 「リンゴの唄」の日
10月11日今日は何の日でしょう?

10月11日は「リンゴの唄」の日です。
「リンゴの唄」は敗戦直後の1945年の10月11日に封切られた映画「そよかぜ」の挿入歌です。
歌っているのはオリジナル版では映画に出演している並木路子さんと霧島昇さん、ステレオ盤では並木路子さんがソロで歌っています。
作詞はサトウハチローさん、作曲は万城目正さん。
少女の想いをリンゴに託してうたったこの歌は、戦争によって焼け野原になり、打ちのめされた日本人の心に、元気と勇気を与え、戦後を象徴する大ヒット曲となりました。
実はサトウハチローさんがこの曲の歌詞を作ったのは、実は戦時中の事でした。
しかし戦争の真っ最中の日本では検閲が厳しく、「戦時下に軟弱すぎる」という理由で日の目を見ることができませんでした。。
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しかし、戦地で父と兄を、東京大空襲で母を失くしていた並木にとってはそのダメ出しはとても過酷な要求でした。
しかしそんな気分にはなれない、という並木に対して、万城は「君一人が不幸じゃないんだよ」と諭して励まし、あの日本中を元気にした歌声が生まれたと言います。
戦後70年を経て、いろいろとあっても豊かになった日本を支え作り上げてくれたのは、そんな大きな悲しみを乗り越えて生み出してきた明るさや喜びなのかも知れませんね。
2007(平成19)年には日本の歌100選にも選ばれています。
今日はリンゴの唄を聞きながら、先人たちの努力に思いを馳せてみませんか?
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